本学の図書館で、教材になりそうなものはないかと見ていたら、『ヘルプマン』が全巻あった！
今年の初め、新聞だったか何かで、介護問題を扱った漫画があると知り、読みたいものリストにメモしていた本。
一応、頭の片隅で教材化できないかと思いつつ朝夕の通勤電車で1冊ずつ、全巻読みとおした。
レビー小体型認知症だった父のことを思い出し、そうだそうだ、あったあったと一人でニヤニヤしたり、注釈の字が小さく、私の目も年老いたなぁと思ったり、これから先の自分のことに思いを馳せたり・・・。
第8巻。外国人ヘルパーを題材にした「ケアギバー編」では、現場を取材しないとわからないことも盛り込まれていて、漫画界の山崎豊子か⁈と漫画家くさか里樹の取材パワーに感心した。
次はこの図書館にある井上雄彦の『リアル』を読むつもりだったが、まだ『ヘルプマン』の余韻に浸り、教材化はまだ　まだになりそうだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（写真は、『ヘルプマン』くさか里樹、講談社　　図書館の閲覧室にて）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本語教育別科　竹見　公子