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保育職・性別職域分離に関する研究 中田奈月研究室

2024.07.12 研究とSDGs

研究概要

 

1.保育職に関する研究

1.1.男性保育者に関する研究

保育職は、女性が圧倒的多数を占める性別職域分離が発生している職業である。女性が圧倒的多数を占める保育職に、男性はどのように保育者になっていき、どのように継続しているのか。同僚や園長職など、保育をめぐる人々の人間関係や子どもや保護者との関係、保育の意識への変化、法律や社会情勢、男性保育者を支える全国男性保育者連絡会などとの関連など、「男性保育者」に注目した研究を行っている。

 

1.2.保育士・幼稚園教諭の社会的評価に関する研究

国勢調査では「専門職」の扱いになっている保育士や幼稚園教諭といった保育職は、他の専門職と比べても職業威信はそれほど高くない。保育職は社会にどのように位置づけられているのか。ケア労働、子どもに対する見方、アンペイドワークとの関連、保育と家庭のあり方、専門職としての職業のいちづけ、教育と福祉との関連、地域格差と保育など、複数の要素が入り込む「保育」に関する研究をすすめている。

 

2.性別職域分離に関する研究

性別職域分離の性別職域分離の発生は、産業構造のみならず、例えば休憩室での会話や職場内の仕事の分担についての動き方、業務内容ひとつひとつなど、一見ささいにみえるものが関係している。性別職域分離の要因について、多面的に検討する。

 

3.社会的カテゴリーと境界に関する研究

我々は人々を、話し方や出身、見た目などの特徴に基づいて社会的カテゴリーに振り分ける。その当てはめられたカテゴリーによって人々を判断し、ステレオタイプを当てはめる。社会的カテゴリー化は偏見や差別に容易に結びつく。社会的カテゴリー化は人々だけではなくあらゆる事柄に対して行われる。社会的カテゴリーの基準やカテゴリーの境界について、顔、身体、空間、動物などを対象にした研究をすすめている。