9月25日(日)奈良佐保短期大学公開講座「知っておきたい認知症の“接し方”」へたくさんの方々にご参加いただきましてありがとうございました。
認知症とはどういう状態なのか、どういう症状なのかについての理解があれば、漠然とした不安が減り、対応に余裕が生まれます。とはいえ、認知症の方の介護をすることは大変です。介護の専門職であっても容易なことではありませんし、家族ならなおさらです。どうしても家族の立場としては「なんとかしないと」、もしくは「何とかしてあげたい」といった気持ちが強く働き、介護を抱え込む傾向になります。しかし、それはかえって本人や家族にとって望ましくない状況を招くことにつながる恐れもあります。
そうならないために、頑張りすぎず抱え込まない60%の介護が大切だと考えています。残りの40%は、地域の人、専門職の人、役所の人などに頼るべきです。「ニンチショウ」はもしかしたら、現代社会における、他者と関わり協力する「きっかけ」を与えてくれているのかもしれませんね。