まるっと
NARA
SAHO

学長メッセージ

スイーツに夢のせて

2015.02.19

 ならスイーツプロジェクト主催の「第6回ならスイーツコンテスト」が「~悠久の流れを感じて~」の副題のもとに、2月1日、橿原神宮 養正殿で開催されました。
 毎回、「奈良」をテーマに、地産素材を活かした魅力あるスイーツを競うコンテストで、プロを対象にしたスイーツ・アレンジ部門とアマチュアを対象にしたチャレンジ部門の二部門で競われます。今年のテーマ素材は、スイーツ・アレンジ部門は奈良のイチゴ、チャレンジ部門は奈良産の素材を必ず一つ使用することとされました。本学の生活未来科食物栄養コースから、1回生の松岡辰哉さんを中心とするチームが、チャレンジ部門に挑戦しました。
 来場者による試食投票と審査員による審査の結果、見事、本学が、「グランプリ賞」と「味覚賞」、2つの賞を獲得いたしました。「グランプリ賞」は、昨年度のチームに引き続き本学が2年連続の受賞であり、本年度初めての「味覚賞」を加えて、学生たちの快挙に万歳です。この栄誉をたたえて、「学長賞」を授与いたしました。
 「カキタタン」と名付けられたそのケーキは、地元素材の柿をふんだんに使い、柿チップを飾るなど、見た目にも味わいにも
 「奈良」が感じられ、鼻から抜ける素朴な柿の香りを大いに堪能できるお菓子であり、「スイーツで奈良の魅力を発進」とする本コンテストのコンセプトにふさわしい作品に仕上がっていると思いました。
 材料の富有柿と自家製干し柿の素朴な甘味と香り、色を最大限に活かし、ふんわり、さっくり仕上げるために、生地には長芋を使うなど、柿を五感で味わえるように試行錯誤し、完成させるまでは柿渋との戦いでもあったと、語っています。
 「お茶と共に、ほっと心安らぐ時を過ごしてもらえるような『奈良のお菓子』を」という製作者の思いが伝わる一品でありました。
 今、栄養士を目指して、 栄養や調理の学びの真っ只中にいる学生にとって、このようなコンテストに挑戦して、何れ劣らぬ数ある素晴らしい作品の中から、賞を獲得できたことの喜びは、大きな自信をもたらす、何物にも代え難い良い経験になったことでしょう。
 今後とも、自らの夢の実現に向けて、様々な挑戦を続けてもらいたいと願っています。