大学には、各期の授業が終盤を迎えるとそれぞれの科目で学生の到達度を測定する取り組みがあります。
地域こども学科の学外実習科目である「幼稚園教育実習指導」でも、幼稚園教育実習の成果を発表する「 幼稚園教育実習報告会」が行われました。
学生たちは、各自の目的は一応達成されたものの、保育や教育の難しさを改めて肌で感じていることが窺われました。「子どもに寄り添うためには」「集団保育の中で一人ひとりを大切にするためには」などについて、報告およびディスカッションが行われ、抽象論ではなく具体的な手段や方法を探る姿勢に成長を感じました。
また、今までとは違う自分を発見したという発表もありました。これまでは、自分と異なる考えや行動にはすぐに腹が立ち、相手の言葉も耳に入らなかったが、実習を通して相手の言葉に耳を傾けている自分に気が付いた、と話していました。変わる自分を受け止めて、どのように次のステップへと進むのか楽しみです。
私の担当する「人権と差別」では、介護福祉士、栄養士、幼稚園教諭や保育士などを目指す学生たちが、高齢者や女性、子どもや障がい者、さらには自分自身に対してメッセージを作成しました。その一端を紹介します。
折句によるメッセージもありました。
学生たちがボランティア活動やそれぞれの実習で、様々な人との触れ合いを通して、それぞれの人が、自分らしく幸せに生き、生を全うすることの大切さを体験して、そのために自分は何ができるのか、何をしなければならないのかについてグループで話し合い、素直な考えをメッセージとして発表し、皆が共感した授業でした。