2022年06月13日
ビジネスキャリアコースの学修スタイルのひとつにプロジェクト型学習があります。最初にプロジェクトのゴールを伝え、課題の内容やプロジェクトの進め方を説明してから授業に入ります。学生はどの課題にどれくらい時間をかけ、どこに向かうのか、プロセスを考えながら課題に取り組むというわけです。
今回のチャレンジは「奈良市議会議員の皆さんと奈良市の施策を考える」というものです。
5月20日開催の、奈良市議会 第9回議会報告会 へのお招きを受けました。
それも、議会報告会に参加して意見交換して終了するというだけのものではありません。 議員の皆さんのご協力で、学生と一緒に奈良市が抱える問題を考え、新たな提案をつくらせていただくことになりました。学生の考えた提案が奈良市議会で実際に議論されるかもしれません。
さっそくチャレンジが始まりました。
4月下旬に奈良市議会6名の皆さんを授業にお招きし、奈良市が抱える問題について説明いただいたうえで、奈良市ごみ処理施設の問題と新型コロナウイルス感染症対策について、議員の皆さんを含む4-5人1組でディスカッションしながら新たな提案を考えました。
5月20日は議会報告会。事前に考えた施策および施策を作るにあたって新たに生まれた質問をもって、議会報告会に臨みます。
当日は奈良佐保短期大学のほか、帝塚山大学、奈良大学の学生も出席。奈良市議会に伺い、現状と課題について説明を受けた後、学生が出した質問や提案にお答えいただきました。学生が考えた提案のいくつかは奈良市議会で検討されるとのこと。
5月下旬。再び奈良市議会の皆さんを授業にお招きしてフィードバック。議会報告会の振り返りおよび施策に関するさらなるディスカッションが行われました。
学生からは「同じゴミ処理問題の話をしていても議員さんによって考えが違う。それらをどう取りまとめてよいか悩んだ」「相反する複数の意見をもつ相手に、どう自分の意見を伝えるか話し合うことができた」「政治を身近なこととして考えることができた」等の感想が述べられました。
議員の皆さんは大学に何度も足を運び、学生と一緒に同じ課題に向かって真摯に考え、取り組んでくださいました。このような機会をいただけたことに感謝いたします。