奈良佐保短期大学では、社会人基礎力の1つであるコミュニケーション力を育む科目として「コミュニケーション演習」を開講しています。漫才は、究極のコミュニケーションと言われていることもあり、その授業に“よしもと”の売れっ子お笑い漫才作家の藤田曜さんをゲストティチャーとして、コミュニケーション「漫才」について2回講義をしていただきました。
1回目の授業の様子は、http://www.narasaho-c.ac.jp/news-img/mso9ur000001oh2e.html をご覧ください。
2回目で、学生たちが漫才に挑戦です。
漫才の準備として、先ず頭の体操 “言葉遊びの笑い” を行いました。
スイカ → このスイカは、やすいか?
アイス → アイスを愛す などなど
学生は、考えながらもスイスイと答えていました。
次いで、写真を見て “この人、何を言っているのだろう?” と問われました。ヒラリーさんやマラドーナさんの写真を見て、学生は、それぞれの思いで応えていました。
そして、ジェスチャー。お題に対してジェスチャーを行い、グループの一人が当てるもので、最初は恥らいながらも後はノリノリで演技をし、回答者もポンポンと当てて行きました。
学生の頭が柔らかくなったところで、1分漫才のネタ作りです。
お題は、「服屋の店員」か「ご当地アイドル」の二者択一です。台本のストーリは大まか作られており、ボケとツッコミの部分が虫食いになっています。そこを考えていきます。
6人ひと組になって台本を考え(20分)、台本が仕上げれば立ち練習です(10分)。演技者は2人ですが、他の4人が聞き手となってアドバイスを行い、完成度を高めます。6人のチームワークが問われる作業です。この時間には、あちこちから笑い声が聞こえ、楽しそうな雰囲気で学生間の壁がなくなっていることが実感できました。
さあ、いよいよ本番。
学生たちは、身振り手振り、声のトーンを変えながらの熱演。“よしもと”さながらの漫才で、聞いている学生も爆笑です。時間の都合で、全てのグループの発表が出来ませんでしたが、学生たちは、人前で漫才する緊張と、それをやり遂げた達成感で、誇らしげでもあり、とても良い経験になりました。
この授業で学んだことを自分なりに発展させ、コミュニケーション力の向上に繋がっていくことを期待しています。