奈良佐保短期大学では、社会人基礎力の1つであるコミュニケーション力を育む科目として「コミュニケーション演習」を開講しています。漫才は、究極のコミュニケーションと言われていることもあり、その授業に“よしもと”の売れっ子お笑い漫才作家の藤田曜さんをゲストティチャーとして、コミュニケーション「漫才」について2回講義をしていただきました。
1回目の授業の様子は、6月16日の新着情報をご覧ください。
2回目は、学生たちが漫才に挑戦です。
漫才の準備として、先ず頭の体操“言葉遊びの笑い”を行いました。
なつ ⇒ 夏は、懐かしい。
スイカ ⇒ このスイカは、やすいか? などなど
学生は、考えながらもスイスイと答えていました。
次いで、“ツッコミから考えよう「それ 今言うことちゃうやろ!」”に当てはまる言葉は? と問われ、学生は、
「今すぐ帰りたい!」 「瞑想にふけっています。」などなど しっかりボケていました。
「創作を楽しもう」では、“奈良佐保ワイルド短期大学が誕生しました。その驚きのワイルドなランチメニューとは?”と問われ、これもワイルドな答えがポンポンと飛び出しました。
学生の頭が柔らかくなったところで、1分間漫才のネタ作りです。
お題は、「大学の七不思議」と「奈良オリンピック」からの二者択一です。お決まりの出だしに続いて、ボケとツッコミの部分を作り上げていきます。
4人ひと組になって台本を考え(20分)、台本が仕上げれば立ち練習です(10分)。演技者は2人ですが、他の2人が聞き手となってアドバイスを行い、完成度を高めます。4人のチームワークが問われる作業です。この時間には、あちこちから笑い声が聞こえ、楽しそうな雰囲気で学生間の壁がなくなっていることが実感できました。
さあ、いよいよ本番です。
学生たちは、劇場のように音楽にのって登場し、マイクの前で身振り手振り、声のトーンを変えながらの熱演。本学の様々な不思議や、“鹿”登場の奈良オリンピックなど“よしもと”さながらの漫才で、聞いている学生も爆笑です。この一部は、NHKニュースで放映されました。
最後に、藤田講師から、コミューケーションには、言葉だけでなく、身振り手振り、声のトーンなどが大切であること、さらに、共同作業や人前に立つことで自信に繋がることなど、今回の授業の成果についてまとめて頂きました。まさにそれが実感できる授業でした。
学生たちは、人前で漫才する緊張感と、それをやり遂げた達成感で、誇らしげでした。この授業での良い経験を活かして、学生たちが、さらにコミュニケーション力を育んでくれることを期待します。