授業内容
授業紹介|こんな勉強しています。
生活支援技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
入学してすぐに始まる介護技術の授業です。まず介護される側のモデル役を経験します。「高齢になったら、もし障がいがあったら」と、身体の不自由さに困ると、どのようなことを思うかと考えます。演習では、常にどのような言葉、声をかければよいのかコミュニケーションに気を配っていきます。基礎的な知識を土台に、専門的な知識や技術を積み重ねていきます。学校に設置されている特殊浴槽でバブルの気泡風呂も実際に入浴してみると、分かることがあります。体験した人だけが分かり、やがてきっと思いやりの部分で温かい介護ができる人になると期待します。車いすの移動の練習も、本学の自然がいっぱいの環境で花や木々を楽しみながら演習ができます。在宅介護の演習では、和室やベッドの上でシャンプーしたりと興味が湧いてきませんか。将来に備えて、できることや分かることを増やします。そのためにも知識や理論もしっかり学び技術も身につけます。心に寄り添うことやその人らしさを大事に思う視点をもって、より工夫することを心がけての生活支援技術を実践できる人を磨きます。
医療的ケアⅠ・Ⅱ
2回生前期から、医療的ケアを学びます。介護福祉士がなぜ医療的ケアを行うのかを理解し、人間の尊厳の厳守・医療の倫理や多職種との連携・利用者や家族の気持ち等を学びます。また、既習の解剖生理学の知識を活かしながら医療的ケアに必要な人体のしくみについての理解を深めます。Ⅰでは喀痰吸引、Ⅱでは経管栄養を安全かつ確実に実施できるように、シュミレーターを用いて繰り返し練習していきます。
家事支援の技法Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
被服・栄養・調理といった家事支援の技術も身につけます。在宅支援ばかりの必要性ではありません。施設においても家庭的な暮らしのユニット化が進み、その人らしい生活が展開されます。施設のフロアにもキッチンがあって、ご飯を炊いたり、お味噌汁、お菓子作りだってアリ。本学では栄養・調理の部分は食物栄養コースの教員が指導します、また、生活未来科コース横断科目でも、栄養士の卵たちの学生と友達になり、何気ない友人からの美味しい食べ物の話から栄養の知識も増えます。
介護過程Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
介護過程では、その人らしく生きることを支えるとは何かを考え、利用者の歩んできた人生や生活背景を理解していきます。様々な角度から情報を得て、アセスメントを行い、その人のニーズ(課題)を見つけ出す方法を学びます。介護実習では、実際に利用者を受け持ち、専門科目で学んだ知識と技術を統合し、利用者のストレングスを活かし、自立支援を念頭に置いて具体的に介護計画を立案し実践します。その方の人生がより満足いくものとなるように、寄り添う力を養います。介護過程は、介護福祉士に求められる大きな力、思考を鍛える過程でもあります。Ⅰ~Ⅳへと少しずつ学びを進め、自己の介護観を培い、事例研究として発表します。
介護実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
介護実習Ⅰでは、高齢者施設や障がい者施設に実習に行きます。サービスを利用されている方の理解を深め、特にコミュニケーションを図ることが課題です。 介護実習Ⅱでは、高齢者施設での介護過程に取り組み、利用者のニーズを導く過程を学びます。また、集団レクリエーションを企画し実践します。 介護実習Ⅲでは、介護実習Ⅱでの学びをもとに、利用者の満足する人生の実現に向けて介護過程が展開できる実践力をつけます。夜勤実習もあります。介護福祉士としての介護観、倫理観を確認し、専門職としての基礎を構築する最終実習となります。
介護実習施設一覧 ▶︎生活レクリエーション
生活のなかでの楽しみは何でしょう。余暇活動ではないでしょうか。楽しみを見つけるのを手伝って欲しい。楽しみを支えて欲しい。励まして欲しい。何かしたい。何が好き?人々を元気にして欲しい。生活のなかでレクリエーションに取り組むと気を張らずに楽しみながら元気を取り戻せます。レクリエーションに参加した方にとって、なるべく良い結果となるようにしなければなりません。そのためには、専門的に理論を学んでから実践すべきです。できることや到達できる課題を設定し、効果や結果を想像し計画を立てる、実践後を振り返ることも大切です。理論と演習から実力をつけます。また、介護実習の場でも、自分の立てた計画に基づいてレクリエーション活動を実践する機会があります。
チームマネジメント
福祉サービスにおける組織の機能や構造について理解し、ケアを展開するための必要なチームの構成や役割について学びます。また、グループワークなどを通し、チームワークとは何か、リーダーまたメンバーの役割について理解を深めます。
卒業までの流れ
1回生
入学おめでとうございます。ようこそ生活福祉コースへ。
自らの好奇心をかきたて積極的に活動し専門的学びを始めます。まずは、一般教養を深めつつ、福祉の基礎的知識や技術を身につけます。また、将来の就職も視野にキャリアガイダンスや、福祉施設で働かれている先輩方の話を聞く機会もあります。6月には初めて1週間の実習に行きます。そして8月末からはいよいよ本格的な実習です。後期には大学祭や施設との交流会、介護の日などイベントも目白押しです。クラスメイトとの絆を深め、春期休暇期間を利用して介護実習Ⅱに挑みます。
1回生 |
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2回生
いよいよ2年目に突入です。実習での学びを振り返り、次のステップへ繋げることは重要です。実習中のいろいろな体験や学びを分かち合います。
2年目になると授業科目もより専門的になりますが、実習で見聞きしたことも参考に、福祉職としての視野も広げていきます。そして、介護実習Ⅲでは、受け持ち利用者の介護過程を実践します。続けて在宅分野の訪問介護実習等にもチャレンジします。
後期にはいよいよ自分の進路・就職のについて決めていかなければなりません。12月には事例研究や卒業研究をまとめ発表します。プレゼンテーションも勉強のしどころです。そして、1月末には介護福祉士国家試験です。3月にはそれぞれ就職先も決まり、卒業式を迎えます。こうしてそれぞれの希望を胸に、4月からは福祉の専門職として歩み出します。
1回生 |
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時間割モデル
1回生前期 | |||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 心理学 | 介護過程Ⅰ | 解剖生理学 | 生活支援技術Ⅰ |
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2 | コミュニケーション演習 | 障害の理解Ⅰ | 介護総合演習Ⅰ | 介護の基本Ⅰ | |
3 | 基礎ゼミナールⅠ | グリーンプランニング | 生活と未来 | 情報リテラシー | |
4 | 奈良の自然と文化Ⅰ | 認知症の理解Ⅰ | 英会話/英語Ⅰ/色彩学 |
1回生後期 | |||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 国語表現法 | 障害の理解Ⅱ | 情報リテラシー実践 | 生活支援技術Ⅱ | |
2 | 介護の基本Ⅱ | 生活援助方法論 | 介護過程Ⅱ | ||
3 | データサイエンス概論 | 嚥下と口腔衛生 | 生活レクリエーション | 高齢者に対する支援と介護保険制度 | コミュニケーション技術Ⅰ |
4 | 基礎ゼミナールⅡ | キャリアデザイン | 介護総合演習Ⅱ | 英語Ⅱ/奈良の伝統文化Ⅱ | 発達と老化の理解Ⅰ |
2回生前期 | |||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | こども家庭福祉 | データサイエンスプログラミングAI演習 | 医療的ケアⅠ |
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2 | 社会学 | 人権と差別 | 生活経営・管理の技法 | ||
3 | 社会の理解Ⅰ | ゼミナールⅠ | 介護過程Ⅲ | 生活支援技術Ⅲ | |
4 | 介護予防 | 介護総合演習Ⅲ | 認知症の理解Ⅱ | コミュニケーション技術Ⅱ |
2回生後期 | |||||
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1 | 介護過程Ⅳ | 家事支援の技法Ⅰ・被服 | 医療的ケアⅡ |
居住環境整備の技法 | 家事支援の技法Ⅲ・調理 |
2 | 介護過程Ⅳ | 防災・災害福祉 | 家事支援の技法Ⅱ・栄養 | ||
3 | 社会の理解Ⅱ | 経営学総論 | チームマネジメント | 専門ゼミナール | |
4 | ゼミナールⅠ | データサイエンスのための数学 | 発達と老化の理解Ⅱ | 介護総合演習Ⅳ |
カリキュラム・シラバス
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