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学科・コース 生活未来科

先輩の声

浦西 美佳さん

2011年卒業 高齢者施設栄養士

栄養士を目指したきっかけを教えてください。

実は…、高校生の頃、母が保育所で働いていることもあり、保育士をめざしていました。小学校の先生なども考えた時期もありました。
副担任の先生に進路相談をしたとき、栄養士の方が長く働けるから良いのではないかとアドバイスをもらい、栄養士を目指すことになりました。祖母が高血圧だったので、自分が勉強して祖母の食事をコントロールしてあげられたら良いなとも思いました。

印象に残っている授業はありますか。

給食管理実習での大量調理が印象に残っています。
最近、職場で新レシピを出すように言われ、卒業時にもらったレシピ集から1案出しましたよ。
他にも、大学祭での季節弁当を準備から提供までしたことや、本番当日に試作では担当していない料理を作ることになり緊張したことも良い思い出ですね。

今の仕事についてきかせてください。

今の職場に就職し、最初の2週間は厨房にしっかり入っていましたが、現在は、希望の仕事である栄養事務となり、献立作成をしています。
献立作成は、昨年のものをベースに計画を立て、施設の3名の栄養士さんと上司と献立会議をして最終詰めていきます。
他にも、毎食の食数の管理と、ソフト食作りを行っています。
現在、厨房に入ることはほとんどなく、調理員さんが下処理してくださったものを使ってソフト食の仕上げ作業を行うぐらいです。ソフト食作りでは、利用者さんが少しでもおいしく、楽しく食事をしてもらえるように、実際の料理、食材の形に近づくように仕上げること、きれいに盛り付けることを心がけています。
色々な施設をデイサービスで利用されている方から、ここの食事が一番おいしいと言われた時は嬉しかったです。

奈良佐保の同級生(友人)と同じ職場でしたよね。どうですか?

学生時代に比べて、今の方がよく話もするし、仕事では同じ立場なのでやりやすいです。同級生だけでなく、職場には、新卒で年齢が近い人が多くて、皆仲良しです。同期4人で食事に行ったりもしますよ。

最後に在学生・高校生にむけてお願いします。

提出物はきちんと出す。言われたこと、やるべきことはきちんとやる習慣を。
学生時代は、怒られるだけで済むかもしれないけど、社会に出たら自分の評価につながります。
お給料やボーナスに反映されたり、昇進したいと思ってもできなかったりありますからね。
高校生の皆さんには、将来は何がきっかけになるか分からないので今やるべきことを頑張ってと伝えたいです。
まさか副担任の先生の一言が今の仕事にまでつながっているなんて、私自身も不思議です。
今を大事にしてください。

杜山 朝美さん

2014年卒業 病院栄養士

栄養士を目指したきっかけを教えてください。

自分だけでなく、家族の役に立つ勉強だと思い、栄養士を目指しました。

印象に残っている授業はありますか。

加工学実習が印象に残っています。うどんを作ったり、ソーセージを作ったり、普段なかなか作る事のできない物をたくさん作る事ができて、とても楽しくいい経験のできる授業でした。

学生生活はいかがでしたか。

とても楽しかったです。食物栄養コースはクラスのみんなでの共同作業が多いのですぐに仲良くなれます。先生も楽しく優しい方達ばかりなので、質問もしやすく理解できるまで丁寧に教えてくださいました。1番の思い出は大学祭での季節弁当を作った事です。とても大変でしたが、即完売し、たくさんの人に喜んで食べてもらえたのがすごく嬉しかったです。

現在はどのような仕事をしていますか。

病院の栄養士をしています。
食品の検品や食札をわけて配膳車にたて、食事を入れて運んだりしています。

栄養士を目指すみなさんに一言お願いします。

授業内容はただ料理を作るだけでなく、栄養価計算から発注、残飯確認もします。実験ではカビの増殖や解剖もします。決してラクではありませんが、人の役に立てる内容の授業ばかりなので、友達と協力しながらしっかり勉強してください。

中谷 双葉さん

2012年卒業 高齢者施設栄養士

栄養士を目指したきっかけを教えてください。

昔から食べる事が大好きで、食に興味がありました。将来は自分の家族に健康的な食事を食べてほしいと思い、食に関する知識を身につけるために栄養士を目指しました。

そんな中で「奈良佐保短期大学」を選んだきっかけを教えてください。

私は料理を作りが苦手だったので、将来的には料理の技術を身につける必要があると思っていました。
進学先を探している時に、調理実習に力を入れている奈良佐保短期大学をホームページで見つけ、この大学を選びました。

勉強はどうでしたか。印象に残っている授業などありますか。

印象に残っているのは、給食管理実習です。
班の皆と話し合って献立作成、試作し、食券販売、発注、大量調理をしたことです。
みんなで献立について話し合う中で、意見の食い違いがあったり(泣いた事もありました・・・)、大量調理の最中にトラブルがあったり、とても大変でしたが終わった後はとてつもない達成感があり良い思い出として印象に残っています。

今仕事で何が一番役に立っていますか。

給食管理実習が現在の仕事にとても役立っています。
献立作成や栄養価計算、盛り付け、食べ合わせ、この授業の内容すべてが私の仕事内容になっています。

栄養士になって嬉しかった事を教えてください。

献立作成の時の彩りや食べ合わせを重視しているのですが、喫食者の方から見た目から食欲をそそられると言っていただき、新しいメニューが好評だった時に栄養士になってよかったと嬉しく感じます。自分の思いが相手に伝わった、そのことが嬉しくてやりがいを感じます。

在学生、高校生に一言お願いします。

仕事では、自分の想いを顔に出したり、態度に出したりせずに我慢が大切!
奈良佐保短期大学でたくさんの人と交流をして、コミュニケーション能力を高めるといいよ!

小谷 広之さん

2007年卒業 児童養護施設栄養士

仕事のことについて、教えてください。

2歳から18歳までの児童を受け入れている施設で、職員の分も含め約100名分の食事の献立をたてています。行事の際などには、調理場を手伝って手作りのシュークリームなどを作ることもあります。翌日に、『おにいちゃん、おいしかったよ』と笑顔で声をかけられると、とても嬉しくなります。

どういう苦労がありますか?

給食運営に関する会議では、食材が重なっている・同じようなメニューが続いている・量が多い少ないなど、献立に関する意見をいただくこともしばしばです。調理員の方にもアドバイスをいただいたりしながら、物価が高くなる中、予算内で各年齢の基準値を満たした献立を作れるように心がけています。栄養士が自分一人なので、責任ある仕事を任され、ほかのスタッフの方々との調整などもあって大変な反面、やりがいがあります。

自分なりの工夫はしていますか?

特に野菜や果物などは、旬を意識して安くて栄養価が高いものを取り入れるようにしています。食材の旬について説明した媒体カードを添えたり、えんどうご飯を作った際には、さやから豆を出す作業を一緒に手伝ってもらうなど、施設の子どもたちに食べ物に少しでも興味を持ってもらえるように配慮しています。

今後の抱負を教えてください。

自分自身の知識不足を日々痛感するところですが、食品学や栄養学、調理学など奈良佐保で使用していたテキストを常備して復習し、研修会で他の施設の栄養士と情報交換をしながら、これからも栄養士としての経験を積み重ねていきたいと思います。