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2018年04月09日

歓迎の言葉


奈良佐保短期大学への入学を許可された皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。
生活未来科53名、地域こども学科70名、生活未来科には、ベトナム、韓国、中国、モンゴルからの留学生も7名入学しています。また、日本語教育別科にはバングラディシュとベトナムからの留学生が2名入学でございます。
さらに、本学と交流協定を結んでいる中国の大連大学や中国ミン南師範大学から4名の交換留学生も入学してきております。
留学生たちの慣れない日本での学生生活を、周りから支えて頂きますとともに、お互いの国の伝統や文化、習慣などについてグローバルな視野を広げる機会となることを、大いに期待するところでございます。
平成29年度から本格導入した3年コースも含めて、2年あるいは3年という限られた短期大学での学生生活を、学生の皆さん一人ひとりがどのように展開されるのか、非常に楽しみでございます。
正面緞張の上部をご覧ください。奈良佐保短期大学の徽章が、縫い込まれています。お手元の式次第にも印刷されています。本学は、奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校の同窓会「佐保会」によって創設されて以来87年の歴史があり、この徽章は、奈良女子高等師範学校の徽章を参考にして作成されたものでございます。奈良の都のシンボルである奈良八重桜を外側の輪郭として、人としての手本や模範を意味する鏡である、中国、唐時代の八稜鏡が、内側に二重におさめられています。また、式次第の裏面にございます本学のシンボルマークは、奈良佐保短期大学のイニシャル、NとSをモチーフに、スクールカラーの茄子紺を基調としてデザインされています。奈良佐保短期大学の伝統と、若葉の間から太陽が昇る未来とを示しています。このデザインは、両手で大切なものを包みこむように見え、曲線からは、羽ばたく躍動感を見ることができます。これは、本学の建学の精神および教育理念にある「自己と他者を尊重し、教養見識をもって、自ら羽ばたき、社会に貢献する行動力」を表現しているものでございます。
入学生の皆さんには、この徽章やシンボルマークに込められた「素晴らしい伝統を受け継ぎ、人の手本となる生き方を通して、社会に貢献する」という精神を心に刻んで、これからの学生生活を実りあるものにしていただきたいと願っています。

ところで、大学での学びは、専門的な知識や技術を習得する学びと、その基礎的な知識・技術を踏まえて、様々な課題に自分で答えを出していく学びがあります。
これらは、自分の将来の目標、「なりたい自分像」の実現に向けて、資格取得など自らが掴み取る学びであり、待っていて誰かが持ってきてくれるものではありません。
資格取得者として社会が信頼している保育士や介護福祉士、栄養士などの職業に就くための本学の授業はレベルが高く、厳しさも半端なものではありません。世の中の人々の信頼を裏切らないためにも、徹底してその能力を身につけていただきます。
しかし、授業は、厳しいだけではありません。例えば、心理学などで、つり橋を恐々渡る時のドキドキ感と好きな人に逢う時のワクワク感は、根底は同じであることから、憧れの人の心を自分に向けさせる手法も考えられるなど、授業を通して新しいことを知る楽しみや面白さがあります。それらの学びを通して、ビジネス実務士なども含め、人と関わる専門職として、人の思いに応える豊かな感性や一人ひとりの状況に合わせて対応する力が育まれます。
また、学外の施設実習やインターンシップなどは、体験を通して即戦力を身に付ける実践の場であり、重要な学びの場となります。常に、自らの対応を振り返り、他者の考えを聴くなどして、自分が一番ふさわしいと思える答えを見つけていきます。そこでも、基礎的な知識や技術が必要であり、自分の力不足に落ち込んでしまうことがあるかもしれません。そんな時、本学の学生たちは、同じ目的を持つ仲間として支え合い、未来の夢を語り合いながら、その困難を乗り越えています。
大学という新しい環境の中で、これまでの自分の殻から出て、色々なことを話し合える仲間を見つけ、広い視野から物事を判断する力を付けて、将来に備えていただきたいと思います。
「勝たなあかんで、負けの人生は惨めや、負けたらあかん、他人にやない、自分にや」これは、NHKのドラマ「あさが来た」にも登場した、明治初期の実業家で、商都大阪の恩人とも言われている、大阪商工会議所初代会頭を務めた五代友厚の言葉です。また、フィギュアスケートのオリンピック「金」メダリスト、羽生結弦選手の言う「自分超え」も併せて、自分に負けない精神面の強さや昨日の自分を超える努力などを、本学の「ほっとかない教育」の中で、身につけていかれることを期待しています。

「努力は人を裏切らない」「今日の努力は明日の喜びにつながる」そのような経験を重ねるとともに、長い人生において、自分のエネルギーの火種となり、自分を励ましてくれる「素晴らしい思い出」が心に残る、そんな大学生活になることを祈って、お祝いの言葉と致します。
                               (平成30年度入学式式辞より抜粋)