2015年12月20日
母が病気になり、母親の命が残り少ない事を知らされ、私は毎日病院に泊まり込み母に付き添いました。痛みを和らげるために背中をさすったり、口腔ケア、トイレ介助もしましたが、昼夜問わす24時間母に付き添い、看護する事は体力的にも精神的にもかなり厳しいものでした。
この経験から家族の介護などで辛い思いをしている人の力になれればと思うようになり、介護福祉士になりたいと思いました。
学生生活の中でも介護実習が一番大変でした。実習を受けるだけでも大変ですが、実習が終わり、帰宅してすぐに子どもの世話や家事をすませ、その後に実習記録を完成しないといけないので、睡眠時間が3時間程しか取れず、体力勝負でした。それでも何とか実習を終える事ができた時には本当に嬉しかったです。
正直、家事との両立は厳しいものでした。レポートや課題、グループワークが多く、授業が終わってからも図書館で勉強し、帰宅が遅くなり家事ができない事も多々ありました。
けれど、辛い事ばかりではありません。とても楽しかったのは大学祭です。大学祭ではクラス対抗ダンス大会があります。最初はダンスなんて嫌だな・・・と思っていましたが、課題に追われながらも時間を見つけてはクラスの仲間とダンスの練習をしました。練習時間が少なく、ばっちり揃ったダンスではなかったのですが、歳を忘れて楽しく踊る事ができました。みんなで練習した時間、踊り終えた時の爽快感は今では忘れられない思い出となっています。
クラスの一番若い仲間とは19歳も歳が離れていますが、みんな私を特別扱いせず、対等に付き合ってくれているので、クラスの中でとても居心地が良く楽しく毎日を過ごしています。
社会福祉士の資格も取得したいと考えているので、卒業後さらに1年間社会福祉士取得のための勉強をしたいと思っています。その後は2年間の実務経験を積んで、社会福祉士の国家試験を受験しようと考えています。
生活未来科生活福祉コース(2015年度入学生)
吉田 朱美
母の病気と私自身の健康を考え、栄養士の資格取得したいと考えました。
母に少しでも食事をして元気になってほしい、自分の体調が悪いのは生活の乱れではないかと考え、基礎から食について考えたいと思ったのがきっかけです。
入学当初は90分間じっと座って講義を受ける事に慣れず、苦労しました。また、他の学生との歳の差を心配していましたが、娘ほど離れた歳のクラスメイトとも時間とともに打ち解け「じゅんちゃん」、「ママ」と呼ばれるようになり、みんなと楽しく学生生活を送る事ができました。
家族の協力もあり、家事との両立も問題なく規則正しい生活が送る事ができました。
社会に出るのは急いでいなかったので、就職活動も自分のペースで自分に合った職場をゆっくり探す事ができました。求人情報も多く、先生方からもたくさんアドバイスいただき、今は地元の病院で栄養士として働いています。
2年間で学んだ事は知識だけでなく、料理を作る楽しさや食べる楽しさ、一緒に誰かと「食」を通じて話をする時間や環境が自身の「栄養」になることに気付きました。体も心もバランスよく栄養をとる事の大切さを伝える「心の栄養士」としてこれからも頑張っていきたいと思います。
生活未来科食物栄養コース(2013年度入学生)
中窪 潤子
結婚後、再就職しようと思い、母親である事がメリットになるような職を考えていたところ、奈良佐保短期大学での社会人入試での保育士募集を見つけ、子どもが大好きだったので進学をし資格を取得する事に決めました。
学習時間と睡眠時間の確保が大変でした。特に実習中は子どもに我慢してもらう事も多く「実習が終わったら〇〇公園に遊びに行こうね」と約束し、私もそれを楽しみに頑張りました。
認定こども園に就職が決まりました。先生と母親の両立を頑張りたいと思います。
地域こども学科 こども教育コース(2014年度入学生)
田中 淳子
入学前は幼稚園や保育園で体育指導の講師をしていました。体育指導を通して、体を動かすことの楽しさを伝え、たくさんの園に行きました。ですが、30分の体育指導だけではなく、技術向上をし、子ども達と関わる時間をたくさん持ちたいと思い、保育士・幼稚園教諭をなりたいと思いました。
入学するにあたり、ピアノが弾けない事が不安でしたが、個人練習もたくさんあり、空き時間に自由に練習する事ができます。また、先生も個人に合わせたレベルで教えてくれるので、実習前には、しっかりピアノを弾く事ができるようになりました。
他の学生よりも少し年上という事もあり、うまく関係が作れるか多少不安はありましたが、入学後すぐに学生に馴染む事ができ、大学祭では実行委員長に選ばれました。この大学祭を通じて、他学年、他学科の学生とも仲良くなり、仲間が増えました。
実習はとても充実していました。子ども達と一緒に過ごした時間は、とても楽しかったです。保育者の仕事のやりがいや、楽しさ、厳しさを身をもって体験でき、良い経験となりました。教室で学ぶ事も大切ですが、実際に子どもに関わることのできる実習は、一番学びを深める事のできる場だと思いました。
卒業後は、大阪の認定こども園に就職が決まっています。入学する時に決めていた保育者の道に進む事ができ、とても嬉しいです。経験をしっかり積み、日々学ぶ事を忘れず、将来は園長先生になりたいと思っています。
地域こども学科 こども保育コース(2014年度入学生)
中川 純